バイク自家塗装で失敗しない!ウレタンクリアで耐ガソリン塗装

塗装

バイク塗装を自分でする場合、ガソリンやパーツクリーナーで塗料が落ちないようにウレタン塗装をすることがあります。

しかし、ウレタン塗料は、「2液で取扱いが難しそう」「塗料が高価」「失敗しそう」と心配事が多いのも確かです。ここでは、失敗しないウレタンクリアを使ったバイク塗装をお伝えします。

ウレタン塗料とは

ウレタンスプレーの2液混ぜ

ウレタン塗料は、ポリウレタンを使用した塗料で、硬化剤と塗料が別々になっている2液性ウレタンと、1液性ウレタンの2種類が存在します。

車やバイクの塗装には、ほとんどの場合、2液性ウレタンが使用されます。

ウレタン塗料の特徴

アクリル塗料よりも、塗料の厚みがあり、艶があります。耐水性・耐薬品性・耐摩擦性・耐熱性があります。

ウレタン塗料のデメリット

アクリル塗料と比べると総じて、性能が高いウレタン塗料ですが、アクリル塗料と比べると、2~4倍程度の価格です。おまけに硬化剤が混ざると数時間のうちに使用しなければなりません。

2液性ウレタン塗料は、塗料と硬化剤を正確な分量で混ぜる必要があります。エアブラシを使う場合、清掃の手間もかかります。

手軽なウレタン塗料スプレー

ウレタン塗料スプレーは、樹脂と硬化剤が別々に缶の中に格納されており、スプレーを使う前にボタンを押すことで、2液を混ぜて使います。(噴射口をウエスなどでおおってください)

エアブラシを使う手間もないですし、手軽にウレタン塗装を行えるので非常におすすめです。

市販されている塗料の中でも、対溶液耐性が高く、ガソリンやパーツクリーナーといった溶剤で溶けることはありません。そのため、ガソリンタンクやホイールの塗装で使われることが多いです。

おすすめのウレタンクリアスプレー

イサム エアーウレタン(クリア)

イサム塗料株式会社のエアーウレタン(2液型アクリルウレタン樹脂塗料)が、おすすめ。ホームセンターでよく取り扱っています。

イサムのエアーウレタンは、スプレーの粒子が細かいので、垂れにくいので安心して使えます。

クリア以外にも、カラー展開は22色と豊富です。

ウレタン塗装のメリット

ウレタンクリアは古いプラスチック部分の艶出しにもおすすめ

ウレタン塗料のメリットは、

  • プラスティック、FRPにも塗装できる
  • 深いつやができる
  • ガソリン・パーツクリーナーに強い

が挙げられます。

ウレタン塗装のデメリット

ウレタン塗料のデメリットは、

  • 2液を混ぜたあとは約12時間以内に使わないと固まる
  • 色数が少ない
  • 1本2500〜3000円と高価

が挙げられます。

アクリルの上にウレタン重ね塗りはOK?

主なバイク塗料の溶剤の強さ

  1. ラッカー
  2. アクリルウレタン(通称ウレタン)
  3. 水性アクリル

バイク塗装では、溶剤の強さによって、重ね塗りする順番に注意しなければいけません。

アクリル→ラッカーはNG

ラッカーは溶剤が強いので、一番溶剤の弱いアクリル塗料(水性)の上から一番溶剤の強いラッカーをすると、しわしわに縮んでアクリル塗料が溶ける場合も多いです。

アクリル→ウレタンクリアはほぼOK

アクリル塗料よりもウレタン塗料のほうが溶剤が強いため、アクリルにウレタンクリアを重ね塗りすると、しわしわに縮むことがありますが、縮まないことのほうが多いです。

アクリルの上にウレタンを重ね塗りする場合は、目立たないところでちじみが発生しないか確認して塗装してください。

ラッカーの上にウレタンクリア重ね塗りがおすすめ

溶剤の強さはラッカーが一番強いので、ラッカーの上からウレタンを重ね塗りするのが、一番失敗がありません。

バイク塗料では、下塗りに純正色ラッカー塗料、上塗りにウレタンクリアを使用するのはD.I.Y塗装の定番であります。

もし、希望の色がウレタン塗料にあれば、ウレタン塗料のみで塗装するのがコストを抑えられておすすめです。

バイク塗料の相性

塗料の重ね塗りの相性おすすめ度をまとめます。

下塗り上塗りおすすめ度
ラッカーウレタンクリア
ウレタンなし
アクリルウレタンクリア
アクリルラッカー×

バイク塗装(ラッカー+ウレタンクリア)で準備するもの

  • 純正色ラッカースプレー
  • ウレタンクリアスプレー
  • マスキングテープ
  • 養生シート
  • スコッチブライト(番手#800)

バイク塗装の手順

  1. 養生テープと養生シートで養生する
  2. 塗装面を足つけする
  3. 脱脂する
  4. アクリルスプレーで塗装する
  5. 10〜20分間隔で重ね塗りする
  6. ウレタン2液を混ぜる
  7. ウレタンスプレーで塗装する
  8. 10〜20分間隔で重ね塗りする
  9. 自然乾燥させる

養生テープと養生シートで養生する

パーツの養生
各パーツを養生シートとマスキングテープで養生

床に養生シートを貼ります。

タイヤ部分など広い範囲にも、養生シートを使います。たまに塗装する人は、養生シートがあると楽ちんなので、ホームセンターで購入しましょう。

養生シート

養生シートは、このような形のロールで売っています。

ざら紙で養生

養生シートがない場合は、梱包の緩衝材に使われる更紙(ざら紙)でもOKです。

養生シートは風でパタパタとなるので、バイクのフレーム塗装など風の影響を受けやすい環境では、養生シートよりも更紙のほうが、やりやすいです。

塗装面を足つけする

スコッチブライト・足つけスポンジ・塗装下地用スポンジという名称で売られているナイロンスポンジ(番手は800程度)で、塗装がのりやすいように軽く表面をこすります。

地の金属が出ている場合は、サフェーサーを塗ると仕上がりの発色がよくなります。

脱脂する

シリコンオフスプレーで、脱脂します。中性洗剤を薄めて洗ってもOKです。乾燥するまでしばらく時間を置きます。

ラッカースプレーで塗装する

塗装するときは、顔料が沈殿していることがあるので1分間しっかり缶を上下に振ってください。

同色塗装を行ったので、サフェーサーを塗っていません。仕上げを綺麗にしたい方は、サフェーサーを塗ってください。

スプレー塗装は、15〜25cm離して、横移動で塗ってください。横移動は、1秒間に30cmが目安です。

10〜20分間隔で重ね塗りする

10〜20分間程度乾燥させて、2回目3回目と重ね塗りをします。

ウレタン2液を混ぜる

手順1)噴射ボタンを強く押す

手順2)15秒ほど放置します

手順3)硬化剤が混ざるように40〜50秒缶をよく振ります。

ウレタンスプレーで塗装する

ウレタン塗装したバイクフレーム

画質が悪くてすみません。

ウレタンクリアを吹くと、色に深みが出ますが、表面はざらつきがある状態です。乾燥させたあとにコンパウンドで磨いて光沢を出します。

10〜20分間隔で重ね塗りする

イサムのエアーウレタンは、乾燥時間が短く楽です。ラッカースプレーと同じように重ね塗りをしていきます。

自然乾燥させる

初期乾燥30分。硬化乾燥(完全乾燥)するまでは、78時間(気温20℃・湿度65%)かかりますので、4日ほど待ってからコンパウンド作業を行ってください。

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