今まで、フロントフォークアウターの白サビは、何度もヤスリで削ったあとに、ピカールで磨くという方法を取っていました。しかし、この方法だと、旧車に似合わない鏡面仕上げになってしまいます。
サビ取り溶剤を使って、鏡面になることなく、自然な輝きを戻す方法を見つけましたのでご紹介します。
こちらは、状態が悪い旧車向けのメンテナンス方法です。強力な溶剤を使うため、目立たない場所でチェック後、自己責任で行ってください。
フロントフォークのサビの種類
フロントフォークのアウターは、アルミで出来ています。アルミに発生するサビは、アルミ錆・白サビなどと言われています。
フロントフォークのインターは、メッキでカバーされており、点サビが発生することがあります。
準備するもの
- KURE サビ取りクリーナー
- サランラップ
- ハケ
- パーツクリーナー
- コーティングスプレー
※塗装面・メッキなどには利用できないと説明書に記載してありますので、自己責任でご利用ください。
フロントフォークのサビ取り前(ビフォー)
今回試してみるのは、1974年発売の旧車のフロントフォークの白サビ。普通だったら、あきらめてしまうレベルの状態です。
フロントフォークのサビ取り手順
手順1 フロントフォークの汚れを落とす
中性洗剤やパーツクリーナーで油汚れを落とします。汚れを落としたあとは、濡れたタオルで、フロントフォークに水分を与えます。
手順2 サビ取りクリーナーを塗布する
サビ取りクリーナーは、そのまま使うのではなくほんの少しの水分を加えて使用します。
サビ取りクリーナーは、液だれしにくいようにジェル状になっています。かなり厚めに塗りましょう。水分があまり多いと液だれしてしまいますので、水分量を調整してください。
手順3 サランラップを巻く
厚盛した溶剤がペタっと平らにしないよう緩めに巻きます。サランラップを巻くことで、水分をキープして液だれも防ぎます。
手順4 半日放置する
本当は、1時間程度でもいいのでしょうが、夜作業をして朝ラップを剥ぎました。
手順5 水で洗い流す
なんと!軽く水で洗い流しただけで!とテレビショッピング顔負けの結果に。
手順6 手順1~5をもう1回繰り返す
1回目の結果
サビが落ちていない部分がムラになってしまっています。もう一度、サビ取りクリーナーを縫ってサランラップして放置です。
2回目の結果
近くで見ると、色ムラがあります。
外側は、色ムラが少なくキレイに仕上がりました。右側の下に、少しムラがあります。
3回目の結果
右の色ムラが気になったので、サランラップなしで1時間塗布したところ、キレイに仕上がりました。
フロントフォークのサビ防止
サビ落としをしたあとは、必ずサビが発生しないようにサビ防止を行います。おすすめは、バリアスコート(コーティングスプレーのド定番)。拭き取ったら完成です。