CB750Fが人気ないと言われる理由を徹底解説

CB750Fは長い歴史と根強いファンを持つ一方で、「人気がない」と感じる人もいます。その背景や理由を具体的に見ていきます。
デザインやスタイルが賛否を呼ぶ背景
CB750Fは1970年代後半から1980年代にかけて登場したバイクで、独特なデザインが特徴です。当時の流行を色濃く反映した角ばったタンクや直線的なラインは、現代の流麗なスタイルとは違い、好き嫌いがはっきり分かれる部分でもあります。
また、レトロさを好むファンからは絶大な支持を受けていますが、若い世代のライダーや最新デザインに慣れた人には「古臭い」と感じられてしまうこともあります。バイク全体の雰囲気やシート形状、ハンドルの高さなども、現代の乗りやすさを重視したバイクとは違うため、人によって好みが分かれる要素となっています。
価格高騰や部品供給の現状と課題
CB750Fは年々中古価格が上昇しており、かつての手頃な価格で手に入れることが難しくなっています。特に状態の良い車両や限定モデルは、プレミア価格となって取引されている状況です。これにより、初めてバイクを購入する層や維持費を抑えたい人には手が出しにくくなっています。
さらに、年式が古いため部品の供給も徐々に難しくなっています。純正部品が生産終了となっている場合も多く、修理やメンテナンスの際には中古部品やリプロダクト品(再生品)を探さなければならないこともあります。下記のような課題が挙げられます。
- 純正部品の入手困難
- リプロダクト品の品質にばらつきがある
- 部品価格が高騰傾向
こうした事情が、CB750Fの人気が伸び悩むひとつの理由となっています。
壊れやすさや維持費に関するユーザー評価
CB750Fは年代的に古いバイクであるため、どうしても故障リスクが高まります。電装系のトラブルやオイル漏れ、キャブレターの調整など、現行車に比べて手間がかかる部分も多いです。実際のオーナーからは、こまめなメンテナンスが必要だという声が多く聞かれます。
一方、維持費も決して安いとは言えません。消耗品の交換周期が早い場合や、エンジン内部のパーツ交換が必要になることも珍しくありません。保険や税金は一般的な大型バイクと大差ありませんが、思いがけない修理費用が発生する可能性も考慮する必要があります。こうした点から、気軽に維持できるバイクを探す人には敬遠されやすい傾向にあります。
CB750Fの本当の魅力と人気の理由

CB750Fには独自の魅力や歴史的意義が詰まっています。実際に多くのファンが長く愛用している理由について紹介します。
空冷四気筒エンジンの技術的な魅力
CB750Fの最大の特徴は、空冷四気筒エンジンを搭載している点です。このエンジンは、冷却方式に水を使わず、空気の流れで熱を冷ます仕組みです。空冷エンジンは構造がシンプルで、機械としての鼓動や音、独特の振動を直に感じられる点が多くの愛好家に支持されています。
また、CB750Fの四気筒エンジンは高回転までスムーズに伸び、当時としては優れた性能を実現していました。エンジンの見た目も美しく、バイク好きにはたまらないポイントです。現在のバイクでは空冷四気筒エンジンは希少な存在となっており、CB750Fの価値はますます高まっていると言えるでしょう。
バイク文化や歴史への貢献度
CB750Fは、日本のバイク史において大きな役割を果たしてきました。1970年代から1980年代にかけて、国内外で多くのライダーに愛され、四気筒エンジンの時代を切り開いたモデルとされています。特に、現代につながるスポーツバイクの礎を築いた存在として、多くの専門誌やイベントで語り継がれています。
また、CB750Fが活躍した時代にバイクに乗っていた世代にとっては、青春時代を思い出させる特別な一台です。こうした歴史や文化的価値は、他のバイクにはない大きな魅力となっています。
愛用者の声と高い満足度
実際にCB750Fを所有している方の多くが、「手間はかかるけれど、そのぶん愛着がわく」と語っています。維持や修理に苦労しつつも、エンジン音や乗り味に惹かれて長年乗り続ける人が多いのが特徴です。
また、オーナーズクラブやSNSを通じて情報交換を行い、同じバイクを愛する仲間とつながる楽しさも人気の理由です。以下は、愛用者の評価をまとめた表です。
評価ポイント | 満足度 | 備考 |
---|---|---|
エンジン音 | 非常に高い | 独自のサウンド |
デザイン | 高い | レトロ感が魅力 |
乗り味 | 高い | スムーズな加速 |
こうした高い満足度が、長く愛され続けている理由と言えるでしょう。
CB750Fのメンテナンスとカスタムのポイント

CB750Fを長く楽しむためには、メンテナンスとカスタムが欠かせません。日常管理から個性を出す方法まで、そのポイントを解説します。
維持管理と日常メンテナンスのコツ
CB750Fは年式が古いため、定期的なメンテナンスが重要です。特に走行前後の点検や、消耗品の早めの交換がトラブル防止につながります。以下は主な点検ポイントです。
- エンジンオイルの量と汚れ
- チェーンのたるみや注油
- ブレーキパッドの残量
- タイヤの空気圧と溝の深さ
また、電装系の接触不良やバッテリーの劣化にも注意が必要です。雨天走行後の乾燥や、長期保管前のガソリン抜きなど、基本的なお手入れを忘れずに行いましょう。自分で対応が難しい場合は、信頼できるバイクショップに相談するのが安心です。
カスタム事例と個性を出す方法
CB750Fはカスタムベースとしても人気があります。純正の雰囲気を活かしつつ、自分好みにアレンジすることで、唯一無二の一台を作る楽しみがあります。カスタムの例をいくつか挙げます。
- マフラー交換による音や見た目の変化
- シート張り替えで快適性アップ
- ハンドル交換で操作性やポジションの調整
- 外装パーツ(タンク、サイドカバー)のカラー変更
ただし、オリジナルの価値を保ちたい場合は、変更箇所を最小限に抑える選択もあります。近年は旧車ブームの影響もあり、純正スタイルを重視するカスタムも増えています。自分の好みや目的にあわせてカスタムを楽しむのがポイントです。
部品調達や専門ショップの選び方
CB750Fの部品調達は、正規ディーラーだけでなく、専門店やネットショップを活用するのが現実的です。部品を探す際には、信頼性や価格、納期などを比較して選びましょう。
また、特に古い車両の場合は知識と経験を持った専門ショップでの点検や修理が安心です。ショップ選びのポイントは次の通りです。
- 旧車の取り扱い実績が豊富
- 部品の在庫や取り寄せが迅速
- 丁寧なアフターサービス
店舗の評判やオーナーズクラブでの口コミも参考にし、自分に合ったお店を見つけることが大切です。ネットでの部品購入時には、適合するかどうか十分確認してから注文しましょう。
CB750Fを選ぶ際に知っておきたい実用情報

CB750Fを入手する前に、価格や使い勝手、購入後の注意点など、知っておきたい実用的な情報をまとめます。
中古市場での価格動向と選び方
CB750Fの中古車市場は年々価格が上昇傾向にあり、状態やカスタム内容による価格差も大きいです。特に走行距離が少なく、純正度の高い個体は高値で取引されています。
購入時は、以下のポイントに注目すると安心です。
- エンジンやフレームの状態
- 整備履歴や修復歴の有無
- 部品の純正度や改造箇所
予算内で最良の一台を選ぶには、複数の販売店を比較したり、現車を確認してから決めることが大切です。また、購入後のメンテナンス体制も考慮に入れましょう。
走行性能とツーリングでの使い勝手
CB750Fは排気量が大きく、ゆとりのある走りが楽しめるバイクです。高速道路や長距離ツーリングでも安定して走ることができ、加速や巡航性能に優れています。
一方、重量があるため取り回しにはコツが必要ですが、慣れれば街乗りも十分可能です。ロングツーリングの際は、シートの硬さやポジションがやや昔ながらの設計なので、長時間走る場合は休憩を多めに取ると快適に過ごせます。積載性は限られているため、ツーリングバッグやキャリアの活用もおすすめです。
購入時や維持費で注意すべきポイント
CB750Fの購入時や維持費については、特有の注意点があります。車両本体価格以外にも、初期整備や必要な修理費用が発生することがあります。
維持費としては、以下の項目に注意しましょう。
- 定期メンテナンス費用
- 消耗品(オイル、タイヤ、ブレーキ関連)
- 思いがけない修理費用
また、古いバイクのため故障リスクも念頭に置く必要があります。購入前に信頼できるショップでしっかり点検を依頼し、維持費に余裕を持たせたプランを立てることが大切です。
まとめ:CB750Fは本当に人気がないのかとその魅力を再考する
CB750Fは一部で「人気がない」と言われることがありますが、実際には多くの魅力や歴史的価値を持つバイクです。デザインや維持の面で課題がある一方、空冷四気筒エンジンの鼓動や乗り味、文化的な意義に惹かれるファンも多くいます。
中古市場の価格高騰やメンテナンス面のハードルはありますが、自分で手をかけて大切に乗り続ける喜びもまた大きな魅力です。CB750Fを検討している方は、デザインや歴史、維持のポイントを踏まえて、自分に合った一台を見つけてみてはいかがでしょうか。