軽い大型バイクの魅力と選び方のポイント
近年、大型バイクでも「軽さ」が重視される傾向が強まっています。より多くの方が安全で快適なツーリングを楽しめるよう、選び方のポイントを整理します。
大型バイクで軽さが注目される理由
大型バイクは長距離ツーリングや高速走行での安定感が魅力ですが、その一方で「重たくて扱いにくい」と悩む方も少なくありません。車体が重いと、取り回しや駐車、狭い道での移動時に不安を感じる場合があります。
そこで、近年では「軽い大型バイク」が注目されています。軽量な車体なら、ストップ&ゴーの多い街乗りや、ツーリング先での駐車時も安心です。また、体力に自信がない方や、バイクに慣れていない方でも、安心して大きなバイクライフを始めやすくなります。
軽い大型バイクを選ぶ際に重視したい基準
軽い大型バイクを選ぶときは、「車両重量」だけでなく、実際に取り回しやすいバランスが大切です。たとえば、エンジンの位置やフレーム設計が工夫されている車種では、数値以上に軽く感じることもあります。
また、シート高やハンドル位置など、乗り手の体格や好みに合うポイントも確認しましょう。バイクショップで実際にまたがってみることは、失敗のない選択に繋がります。下記のような基準を参考にすると良いでしょう。
- 車両重量(カタログ数値だけでなく、実際の扱いやすさも重視)
- シート高やハンドル位置(足つき性や姿勢に影響)
- 重心バランス(取り回しの軽快さ)
足つきや取り回しに配慮したモデル選び
足つきの良いバイクは、停車時やUターンなどで不安が少なくなります。特に、大型バイクはシート高が高めに設定されたモデルも多いため、自分の脚の長さに合ったものを選ぶことが大切です。
また、車体の幅やハンドルの切れ角など、細かな部分も取り回しやすさに関わります。街中での利用が多い場合や、狭い駐車場を使う場合は、実際にバイクを押したり、動かしたりしてみることをおすすめします。自分の体格や用途に合わせて、試乗や実車確認を行うことが、満足度の高いバイク選びのコツです。
軽い大型バイクの代表的なおすすめモデル
ここでは、軽量で扱いやすい大型バイクの中から、各メーカーの特徴や人気車種を具体的に紹介します。初めての大型バイク選びにも役立つ情報です。
ホンダの軽量大型バイクの特徴と人気車種
ホンダは「乗りやすさ」と「扱いやすさ」に定評があるメーカーです。軽量な大型バイクの開発にも積極的で、初心者からベテランまで幅広い層に支持されています。
代表的なモデルには、「CB650R」や「NC750S」などがあります。CB650Rは、直列4気筒エンジンのパワーと軽快な操作感が特徴です。NC750Sは、低重心設計と優れた燃費性能を持ち、日常使いからツーリングまで活躍します。どちらもシート高が低めで、足つきの良さも評価されています。
|モデル名 |車両重量|特徴 |
|:———|:——|:————–|
|CB650R |約202kg|軽快な操作感 |
|NC750S |約216kg|低重心・燃費良好|
これらのモデルは、バランスの取れた性能と快適な乗り味を両立しています。初めて大型バイクを検討する方にもおすすめです。
ヤマハの扱いやすい大型バイクモデル紹介
ヤマハは「操る楽しさ」を大切にした設計が魅力です。軽量なフレーム技術や、取り回しのしやすさを意識したモデルが多く揃っています。
たとえば「MT-07」は、約184kgと大型バイクの中でもかなり軽量な部類に入り、コンパクトな車体とトルクフルなエンジンで、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで活躍します。もう一つの注目モデル「XSR700」は、MT-07をベースにクラシカルなデザインを取り入れつつ、やはり軽快な乗り味が特徴です。
|モデル名 |車両重量|特徴 |
|:———|:——|:——————-|
|MT-07 |約184kg|軽量・程よいパワー|
|XSR700 |約186kg|クラシック外観 |
どちらのモデルも、取り回しの軽さと走りの楽しさが両立しており、ヤマハならではの「楽しく扱える大型バイク」として高い人気があります。
カワサキやスズキの軽量大型バイクの注目ポイント
カワサキやスズキも、個性的かつ軽量な大型バイクをラインナップしています。それぞれに特徴があり、選ぶ楽しさが広がります。
カワサキの「Z650」は、アグレッシブなデザインとパワフルな走行性能が魅力です。約191kgの軽量設計で、スポーティな走りを楽しめます。一方、スズキの「SV650」は、V型2気筒エンジンの独特な鼓動感が特徴で、約197kgとこちらも軽量です。
|モデル名 |車両重量|特徴 |
|:———|:——|:——————-|
|Z650 |約191kg|スポーティな操作感|
|SV650 |約197kg|Vツインの味わい |
どちらも個性が際立ち、軽量さと扱いやすさを求める方にぴったりです。試乗して自分に合うモデルを探すのも楽しみの一つです。
軽い大型バイクのメリットと注意点
軽量な大型バイクには、扱いやすさや快適性といったメリットが多くあります。しかし、選ぶ際には注意点もあります。バイクライフをより充実させるためのポイントを解説します。
軽い大型バイクがもたらす扱いやすさと快適性
軽量な大型バイクは、取り回しがしやすく、ストップ&ゴーや駐車時にも安心感があります。特に女性や体力に自信のない方にも、無理なくバイクの楽しさを実感しやすいです。
また、ツーリング先でのちょっとした移動や、渋滞路でも疲れにくいという利点もあります。軽量モデルは燃費にも優れる傾向があり、維持費を抑えやすい点も魅力です。日常使いから休日のロングツーリングまで、幅広いシーンで活躍します。
軽量化のデメリットや注意したいポイント
ただし、軽さを重視するあまり、風の影響を受けやすかったり、高速道路での安定感がやや劣る場合があります。車体が軽いことで、強風時や高速走行時にふらつきを感じやすいことも念頭に置きましょう。
また、部品の材質や設計が通常モデルよりも軽量化されている場合、積載性や耐久性に配慮した使い方が求められることもあります。自分の利用シーンや用途に合ったバイク選びと、バランスを意識したカスタムが大切です。
軽い大型バイクの維持やカスタムのコツ
軽量な大型バイクは、メンテナンスも比較的簡単なことが多いです。しかし、カスタムやアクセサリーの取り付けによって車重が増えたり、バランスが変化することには注意が必要です。
たとえば、サイドバッグや大型スクリーンを装着する場合は、重心が変わらないように工夫しましょう。また、定期的な点検やメンテナンスを行い、走行時の安全性を保つことが重要です。純正パーツを活かしつつ、必要な範囲でアクセサリー選びを楽しむのが、バイクを長く快適に使い続けるコツです。
排気量やジャンル別で見る軽い大型バイクの比較
排気量やバイクのジャンルによって、軽量モデルの特徴や選び方は異なります。ここでは、クラス別・ジャンル別におすすめの軽量大型バイクを比較し、選択の参考になる情報をまとめます。
600〜700ccクラスの軽量大型バイク比較
600〜700ccクラスは、パワーと扱いやすさのバランスがよい排気量帯です。このクラスで人気の軽量大型バイクを比較すると、以下のようになります。
|モデル名 |車両重量|特徴 |
|:———|:——|:——————-|
|MT-07 |約184kg|軽量・街乗り向き |
|SV650 |約197kg|Vツイン・個性派 |
|CB650R |約202kg|4気筒・スポーティ|
MT-07は圧倒的な軽さが特徴で、街乗りやツーリングにも適しています。SV650は独自のVツインエンジンで個性的な乗り味を楽しめます。CB650Rは4気筒エンジンでスポーティな走りが魅力です。どのモデルも、初めての大型バイクにもおすすめできます。
1000ccクラスで軽さが際立つ大型バイク
1000ccクラスの大型バイクは、パワフルな走りと高速安定性が魅力です。その中でも、軽量化に成功しているモデルは特に扱いやすさが際立ちます。
たとえば、スズキ「GSX-S1000」は、約214kgと1000ccクラスではかなり軽量です。高性能エンジンと機敏な車体で、スポーツ走行からツーリングまで幅広く対応します。カワサキ「Z900」も約212kgと軽量で、高い走行性能と快適性を両立しています。
1000ccクラスでも、車体が軽ければより多くのライダーが扱いやすさを感じやすくなります。大型バイク独特の迫力と快適性を、気軽に楽しめるのが大きなメリットです。
ネイキッドやアメリカンなどジャンル別の選び方
バイクには様々なジャンルがあり、軽量モデルの特徴も異なります。たとえば、ネイキッドバイクはシンプルなデザインと乗りやすさが特徴で、軽量化しやすい傾向があります。一方でアメリカンタイプは、姿勢が楽で街乗りやツーリングにも適していますが、車体重量がやや重めなモデルも見られます。
選ぶ際は、自分の好みや用途に合わせてジャンルを決め、その中でも「軽さ」に注目してモデル比較を行いましょう。ネイキッドならホンダCB650RやヤマハMT-07、アメリカンならホンダRebel 1100など、ジャンルごとに扱いやすい軽量モデルがあります。見た目や乗り味も重視して選ぶことをおすすめします。
まとめ:軽い大型バイクで快適なライディングを実現しよう
軽量な大型バイクは、多くのライダーに「扱いやすさ」と「快適な走り」を提供してくれます。安心して操作できる車体は、ツーリングや街乗りの幅を広げるだけでなく、バイクライフの楽しさをより実感しやすくします。
各メーカーから様々な軽量モデルが登場しており、排気量やジャンルごとに自分に合った一台を見つけることができます。足つきや取り回しの良さ、デザインやエンジン特性など、自分の希望に合わせて選ぶことで、長く快適にバイクと付き合っていけるでしょう。