PC20キャブレターは、レスポンスもよくハイパワーでなかなかいいキャブレターですよね。デイトナからケイヒンPC20が販売されていますが、14000円以上とお値段もそれなりに高いのがネック。
そこで、PC20のパチモンコーナーを検討したくなるというのがバイク貧乏の性分。パチモンの中でも日本メーカー「ミニモト」が発売しているPC20同サイズキャブレターは、パチモンといっても精度が高く信頼性の高いキャブレターです。お値段も3500円前後と大変お買い得。今回は、CB90のパチモンPC20キャブレター最上位クラスのミニモトPC20同サイズをCB90に装着したレビューをします。
各社のPC20キャブレター
PC20にいくつかパターンがあるのか不明ですが、2020年現在、キタコ・デイトナの2社でケイヒンPC20が発売されています。
キタコPC20キャブレター
キタコPC20のマニホールド装着部分は、凸がねじ穴の上部にしかなく、これならCB90にそのまま装着できそうです。フィルター径が34mmと2mm大きくなっているため、34〜36mmまでのパワーフィルター・ファンネルが装着可能です。
デイトナPC20
デイトナPC20のマニホールド装着部分は、ミニモトと同じ作りをしているようで、上下に凸があるので、装着するバイクのPC20の形状が同じかチェックしましょう。またデイトナのPC20にセットされているジェットはボアアップを想定しているためメインジェット#95 スロージェット#38と純正よりも大きくなっています。
フィルター径は32mmですが、デイトナ製品の35mmパワーフィルターが装着できると公式サイトに記載されています。
ミニモトPC20型 キャブレタースペック
ミニモトPC20のジェット類は、ケイヒンPC20とほぼ同じ作りをしています。セットされているジェットの番手も同じ。つまり、ノーマルのバイクでPC20が装着されているのであればセッティングなしでポン付けできます。
メインジェット #85
スロージェット #35
フィルター径 32mm
ミニモトPC20とケイヒンPC20の比較
ミニモトのPC20型キャブレターはポン付けできなかった
ミニモトキャブレターはケイヒンPC20と内部パーツは共通でほぼ同じ仕様になっていますが、微妙に外観が異なっています。
そのためCB90に直接装着できませんでした。サンダーで削って無事に装着しました。
エアクリーナーやパワーフィルターを装着している場合
前オーナーがエアクリーナーを社外品にしていたので、標準のMJ#85 PJ#35ではエアが薄くなりすぎて
・高回転で頭打ち
・アクセルオフでバックファイヤーやエア吸い込み(ポフポフ)
・プラグ白焼け
・キック始動が何度もかかる
・アイドリング時にアクセルを少しでも開けるとエンストする
が発生して、セッティングが合いませんでした。
PC20のオーバーサイズジェットセット
メインジェットの標準は#85なので、#70 #75 #80 #85 #90 #95のセットを購入して#90を装着
パイロットジェットの標準は#35なので、#40 #42 #45のセットを購入して#40を装着
PC20メインジェット・パイロットジェット変更前後の動画比較
変更前
変更後
装着後、キック一発でかかるようになり、音はワンランク力強くなりました。走ると、低回転からレッド付近まで頭打ちせずに吹き上がるようになりました。
ミニモトPC20に合うパワーフィルター
フィルター径が32mmと、ケイヒンPC20の32mmと同じです。
まとめ
今回は、ケイヒンPC20が劣化で悪くなっていたので、安いミニモトキャブレターを装着しました。
PC20が装着されていたバイクであれば、ミニモトキャブレターはコスパが高くおすすめです。エアフィルターを変更している場合は、メインジェット・パイロットジェットのセットを購入して一番手上を装着しましょう。
ノーマルの場合は、ジェット類を変更せずポン付けでセッティングが出るはずです。