旧車バイクが発売された1970~80年代にバイク乗りは、どんなヘルメットをしていたのだろうか?
レトロなバイク用ヘルメットには、源流があり形状や仕様に意味があります。
ヘルメットの歴史を知って、当時を振り返ってみましょう。
旧車ヘルメットのおすすめ9選
今は、国産ヘルメットの安くて質の高いラインナップも豊富にあり、価格帯も幅広く選べるように集めました。それぞれのヘルメットの特徴を書いていますのでどうぞゆっくりご覧ください。
TT&CO. スーパーマグナム
TT&CO. トゥーカッター
アライ クラシックモッド
アライ クラシックエアー
ショウエイ EX-ZERO
石野商会 零ゼロ(ゼロワン)
ベル ブリット(Bullitt)
リード工業 RX-200R
マルシン ドリル
旧車ヘルメットといえばベルヘルメット
ヘルメットの歴史をさかのぼると、ベルヘルメットにたどり着きます。競技用に作られた安全性の高いヘルメットがベルから発売されました。
フルフェイス・ジェットヘルメット・オフロードヘルメットどの分野においても、源流はベルヘルメットと言っても過言ではありません。
以下の500シリーズ、スターシリーズから、各ヘルメットメーカーがこぞってデザインを真似て新たなヘルメット文化を作っていきました。
ジェットヘルメットの元祖 500シリーズ
商品名 | 種類 | 発売 | 特徴 |
---|---|---|---|
500 | ジェットヘルメット | 1954年 | ベルオートパーツ社で開発されたレーシングヘルメット。半ヘル+レザーカバーが常識だったレース界に、耳までシェルに覆われたジェット型が誕生。 |
500-TX | ジェットヘルメット | 1957年 | レース以外にも使用された500後継モデル。1970年まで製造される。小ぶりな帽体が特徴。 |
MAGNUM | ジェットヘルメット | 1961年 | TXの安全性を高めたハイエンドモデルで、帽体はTXよりも、やや大きめ。限定生産された特別モデル。 |
500-TXJ | ジェットヘルメット | 現代 | 日本のアクティブ社が開発。500-TXを忠実に再現し、日本のSG規格を取得した復刻版。 |
フルフェイスの元祖 STARシリーズ
商品名 | 種類 | 発売 | 特徴 |
---|---|---|---|
STAR | フルフェイス | 1966年 | 世界初のフルフェイスヘルメット。 |
STAR120 | フルフェイス | 1973年 | STARの視界を広く改良したモデル。ヴィンテージ市場での人気も高い。 |
STARⅡ | フルフェイス | 1976年 | AMAスーパーバイク選手権での人気モデル。当時、ケニー・ロバーツが愛用したことでも知られている。 |
STARⅡ | フルフェイス | 現代 | 1976年発売のSTARⅡの復刻版を日本のアクティブ社が開発。SG規格を取得。 |
bullitt | フルフェイス | 現代 | STARからモディファイされたベル製ネオクラシックモデル。 |
モトクロスヘルメットの元祖 MOTOシリーズ
商品名 | 種類 | 発売 | 特徴 |
---|---|---|---|
MOTO STAR | フルフェイス | 1975年 | 映画「マッドマックス」や「栄光のライダー」で使用されていることでも有名。マッドマックス系ヘルメットの祖。 |
MOTO3 | フルフェイス | 現代 | MOTO STARをモディファイして現代に蘇らせたベルの現代ヘルメット。 |
旧車ヘルメットのおすすめ10選
TT&CO. スーパーマグナム
スーパーマグナムは、TT&COの代表的なジェットヘルメットで、ベルの500-TXにインスピレーションされたヘルメットである。名前のスーパーマグナムは、500-TXのハイエンドモデル「MAGNUM」に由来しているものと推測される。
カラーや仕様展開が多彩なのも魅力の一つで、どれもヴィンテージを意識したデザインになっている。
スーパーマグナムの特徴は、シェルのスリムさ。ジェットヘルメットは、「マッチ棒」と呼ばれてしまうほど頭の部分が大きく膨らむ傾向にありますが、このヘルメットの側面は、非常にシェルが薄く出来ていてスッキリしたシルエットとなります。
ヘルメットを脱着するときに、側面がやや窮屈ではありますがデザインにこだわるのであれば問題ないでしょう。
TT&COは、元々ヴィンテージハーレーをメインとしたバイクカスタムショップ。今も、東京都江戸川区に店を構え、1階が店舗、2階が工場となっている小さなヘルメットメーカーである。
TT&CO. 500-TX
500-TXシリーズは、乗車用では使えないので注意したい。
TT&CO. トゥーカッター
1975年発売のベルのモトクロス用ヘルメットMOTOSTARが、デザインの原型。映画「マッドマックス」のトゥーカッター(悪役)がMOTOSTARを着用していたため、その名前になっている。
SG規格でありながら、非常に小さなシルエットとなります。クラシックオフロードにももちろんおすすめですし、ネオクラシックにも似合います。
アライ クラシックモッド
ベルCUSTOM500とほぼ同じデザインのスモールジェットヘル。インナーの厚みはさすがARAIです。
アライ クラシックエアー
クラシックエアーは、クラシックモッドから機能が進化していて、インナーが脱着式になったのと、ベンチレーションによって熱を取り除く機構が付いたこと。
ショウエイ EX-ZERO
ベルのスターシリーズが源流と見られるショウエイのEXシリーズは、モトクロススタイルを取り入れたフルフェイス。インナーシールドを内蔵した現代版スターと言えるだろう。
石野商会 零ゼロ(ゼロワン)
SHOEI EX-ZEROと似たようなモトクロススタイルで、インナーサンバイザーが付いたフルフェイス。キャンペーン期間限定か不明だが、専用ロングバイザーが付いてくるのでお得。
日本のヘルメット専門店で、製造は台湾。品質が高く、なぜか価格も激安。
ベル ブリット(Bullitt)
フルフェイスの旧車バイクヘルメット最高峰といえばこちら、本家本元のベルがリリースしたブリット。スターをモディファイしたモデルで人気も高い。どんなバイクでもフィットしやすく、細部まで高級感を感じる逸品。
リード工業 RX-200R
リード工業の80年代に人気だったR200をリバイバルしたネオクラシックヘルメット。安くて暴走族が好みそうな、まさに族ヘルの代表格。
マルシン ドリル
1970年代のフルフェイスデザインのコスパの高いモデル。カラー展開は5色で、バイザーやゴーグルなどアレンジが効くのもGOOD。