レブル1100タンク容量アップのメリットと必要性
レブル1100はツーリングにも人気のバイクですが、タンク容量は走行距離や使い勝手に直結します。タンク容量アップの意義や、なぜ検討されるのかを解説します。
現状のタンク容量と走行距離の目安
レブル1100の標準タンク容量は約13リットルです。一般的な燃費はリッターあたり20～23km程度とされており、満タンで約250km前後の走行が可能です。しかし、実際の燃費は走り方や積載量、道路状況によって変動します。とくに市街地では燃費が落ちることもあり、思ったより給油タイミングが早まるケースもあります。
下記の表は、レブル1100のタンク容量・燃費・走行距離の目安をまとめたものです。
| タンク容量 | 平均燃費 | 走行可能距離 |
|---|---|---|
| 約13L | 20km/L | 約260km |
| 約13L | 23km/L | 約299km |
このように、ツーリングや長距離移動を考えると、給油のタイミングに気を使う場面が多くなることが分かります。
長距離ツーリングで感じるタンク容量の課題
長距離ツーリングでは、給油ポイントの間隔が開くことも多く、タンク容量は重要なポイントになります。郊外や山間部ではガソリンスタンドが少ないため、予想以上に燃料切れのリスクを感じやすくなります。
また、休憩のたびに頻繁に給油をするのは、ツーリングのリズムを崩してしまう原因にもなります。仲間と一緒のツーリングでは、他のバイクより給油ペースが早い場合、待ち時間が増えたり、行程に制限がかかることもあります。このような背景から、もう少し余裕のあるタンク容量が欲しいと感じるライダーが多いのです。
タンク容量アップがもたらす経済性と利便性
タンク容量を増やすことで、給油回数が減るのはもちろん、ガソリン価格の安いタイミングや場所でまとめて入れやすくなり、経済的なメリットも生まれます。道中で「次のスタンドまで持つだろうか」と心配する時間も減り、安心してルートを選べるのも魅力です。
さらに、旅行やキャンプツーリングでは、思いがけずスタンドが見つからないこともあるため、余裕のある燃料は旅の自由度を高めてくれます。結果として、ツーリングの計画が立てやすくなり、より快適なバイクライフが実現できます。
レブル1100向けタンク容量アップの方法と選択肢
レブル1100のタンク容量アップにはいくつかの方法があります。それぞれの特徴や選ぶ際のポイントを紹介します。
純正ビッグタンクと社外品の特徴と違い
タンク容量を増やす場合、純正オプションのビッグタンクや社外メーカー製のタンクが選択肢となります。純正ビッグタンクは車体設計との一体感が高く、フィッティングや塗装の質感も安定しています。また、取り付けに関してもディーラーで対応可能な場合が多いです。
一方、社外品のビッグタンクは、容量やデザインのバリエーションが豊富です。純正よりもさらに容量が大きいものや、カスタム感を強調したデザインも選べるため、個性を出したい場合に向いています。ただし、車体へのフィット感や塗装の仕上げには差が出ることもあるため、口コミや実際の装着例を確認すると安心です。
リザーブタンクや予備タンクの活用アイデア
タンク自体を大きくせず、外付けのリザーブタンクや携行型予備タンクを活用する方法もあります。リザーブタンクとは、燃料が少なくなったときに切り替えて使える予備燃料のことですが、最近のバイクには少ない傾向です。そのため、多くのライダーは携行缶を使って燃料を持ち歩く方法を採用しています。
携行型予備タンクは1～2リットル程度の小型容器が主流で、ツーリングバッグやサイドケースに入れて持ち運べます。これなら大掛かりなカスタムをせずとも、緊急時に備えられるため安心です。ただし、燃料の漏れや保管方法など安全面には十分な注意が必要です。
タンク交換や増設の注意点と手順
タンク交換や増設を行う場合、以下のポイントに注意が必要です。
- 作業前に燃料をできるだけ抜く
- 既存の配線やホースの位置を確認
- 取り付け説明書をしっかり読む
- 増設時は重心バランスを考慮
- 取り付け後は燃料漏れや固定状態を必ずチェック
手順としては、まず燃料タンク周りのカウルやシートを外し、燃料ホースやセンサー類を外します。その後、既存タンクを取り外し、新しいタンクを所定の位置に固定します。配線やセンサーを戻し、燃料を注いで問題がないかを確認します。自信がない場合は、バイクショップやディーラーに依頼することをおすすめします。
タンク容量アップの実践とカスタム体験談
実際にタンク容量を増やしたライダーたちは、乗り心地や使い勝手にどのような違いを感じているのでしょうか。体験談を中心に紹介します。
実際にタンク容量を増やしたオーナーの声
タンク容量を増やしたオーナーからは、「給油回数が減ってツーリングに集中しやすくなった」という感想が多く聞かれます。とくに、山間部や高速道路を走る機会が多い方は、燃料の心配が減ったことで行動範囲が広がったと語っています。
また、細かい点では「仲間と同じタイミングで給油できるようになり、グループツーリングが快適になった」という声もあります。一方で、「タンクが大きくなった分、取り回しが少し重く感じる」という意見もあり、メリットと変化の両面を感じているようです。
タンク容量アップ後の見た目や乗り心地の変化
ビッグタンクに交換すると、外観のボリューム感が増し、いわゆる「旅バイク」の印象が強まります。シルエットが変わるため、カスタム感が出て個性を求める方には好評です。カラーリングや質感もタンクごとに異なるので、バイクの印象を大きく変えるカスタムポイントとなります。
乗り心地については、タンクが重くなることでハンドリングに若干の変化を感じることがあります。満タン時の車体バランスや停止中の取り回しが重くなるため、最初は違和感を覚えることもあるでしょう。ただし、慣れてしまえば走行時の安定感が増したと感じる方もいます。
ビッグタンク導入時の費用と作業時間の目安
ビッグタンク導入には、タンク本体の価格だけでなく、塗装や取り付け費用も発生します。目安として、純正オプションの場合は10万円前後、社外品では7万円から15万円程度となることが多いです。塗装をオーダーする場合は、さらに2万～5万円ほど追加でかかる場合もあります。
作業時間はショップでの取り付けで1～2時間程度、自分で行う場合は半日程度見ておくと安心です。なお、タンク容量アップ後に付随する調整や確認も必要なため、工賃やスケジュールには余裕を持って臨んでください。
レブル1100タンク容量アップのデメリットと対策
タンク容量アップは便利な反面、いくつかの注意点もあります。トラブルやバイクのバランス変化について、しっかり理解しておきましょう。
増量による重量変化とバランスへの影響
タンク容量が増えると、燃料を満タンにした際の車体重量が増加し、ハンドリングや足つきに影響が出る場合があります。特に低速時や取り回し時に重さを感じやすくなることが多いです。また、燃料の重心が変わることで、カーブ時のバランスにも若干の変化が生じます。
このような変化には、最初は違和感があるかもしれませんが、走行距離を重ねるうちに慣れるケースも多いです。気になる場合は、燃料を満タンにせずに段階的に増やしていくことで、バランスに慣れていく方法もあります。
カスタム時に考慮したい法規制や安全性
タンク容量アップは見た目や使い勝手が向上する一方で、法規制や安全面を無視することはできません。日本の車両検査基準では、タンク容量や形状に制限が設けられている場合があり、無認可のパーツを装着すると車検に通らないことがあります。
また、燃料漏れや取り付け不良は重大な事故につながるリスクもあるため、必ず認証を受けたパーツを選び、信頼できるショップで施工することが大切です。自己判断でのカスタムはトラブルの元になるため、事前にディーラーや専門店に相談することをおすすめします。
タンク容量アップでよくあるトラブルと対処法
よくあるトラブルとしては、取り付け後の燃料漏れ、固定不良、メーター表示の不具合などが挙げられます。とくに燃料ホースの接続部分やパッキンの劣化は、見落としがちなポイントです。
対処方法としては、定期的な点検と正しい取り付け手順の遵守が必要です。異常を感じた場合はすぐに専門店で点検を受け、トラブルが大きくなる前に対応することが大切です。予備タンクを使う場合も、携行缶の状態や保管方法に注意し、火気や高温を避けて安全に管理しましょう。
まとめ：レブル1100タンク容量アップで広がるツーリングの楽しさと快適性
レブル1100のタンク容量アップは、ツーリングの安心感や行動範囲の広がりに直結します。給油の心配が減ることで、より自由な旅が楽しめるようになります。
自分に合った方法を選び、安全面や法規制も考慮しながらカスタムを進めることで、バイクライフがさらに快適になるでしょう。容量アップによって得られる利便性と経済性を活かし、思い出に残るツーリングを楽しんでください。