ベンリイCB90 キャブレター(PC20)のオーバーホール

キャブレター

パーツ番号

1969年〜

純正キャブレター KEIHIN PC20(刻印 PC00B)

フロート 純正型番16122-202-004
フロートバルブ 純正型番16011-881-741

キャブレター口径 22cm
インシュレーター内径φ21cm

OHするときは、基本キャブレターパッキンセットがあればOK。キャブレターOHをしばらくしていない場合は、フロート・フロートバルブも交換したほうがいいでしょう。

販売サイト

https://ameblo.jp/neutral-parts/entry-12623471554.html

キャブレターPC20のオーバーホール手順

① ガソリンホース取り外し

タンクのガソリンコックを閉めて(画像のとおりの方向)、ホースを引っこ抜きます。硬い場合はKURE556などで少し潤滑させます。

② ダクト取り外し

エアクリーナーとキャブレター間のダクトを外します。エアクリーナー側はバンド固定しているネジを緩めると外れます。

③ エアクリーナー清掃

エアクリーナー中央が汚れていると、キャブレターに送り込まれる空気に異物が入ってしまうので綺麗に拭いて清掃します。エアクリーナースポンジの粉がたくさん落ちている場合は、スポンジを取り出して洗うか、スポンジ交換したほうがよさそうです。

④ キャブレタートップ取り外し

キャブレター上部のキャップを回して外します。ニードルがついてきますが、精密なパーツですので、傷つかないよう大切に扱いましょう。スロットルワイヤーはスプリングを縮めながら外します。キャブレター上部パーツはキャブレターと一緒に清掃します。

⑤ キャブレター本体取り外し

キャブレターのナットを二つ外します。(キャブレタートップが外れていない写真ですみません)

⑥ キャブレターを並行に保つ

フロート室にはガソリンが入っているので、並行を保って、清掃する容器に移してください。

⑦ フロート室を開けてフロートを外す

写真奥のフロートを固定しているピンをずらすと、フロートとフロートバルブが取れます。フロートバルブはフロートのフックにひっかけているだけです。

⑧ ジェット類取り外し

マイナスドライバーで外せそうなジェット類(金色の金属パーツ)は全て外します。外したジェット類はパーツクリーナーやキャブレタークリーナーをたっぷり吹きかけて清掃します。

⑨ キャブレターパッキン(ガスケット)交換

古いパッキンを剥がして新しいガスケットを取り付けます。こびり付いている場合があるので、歯ブラシや爪でこそぎます。ここは丁寧に作業してください。隙間が空いてしまうとオーバーフローの原因になります。

パッキンセットの内容です。

あとは元どおりジェット類・フロート・フロートバルブ等を取り付けて、本体を組み上げます。

⑩ キャブレター取り付け

キャブレターを元の位置に取り付けます。キャブレターキャップ取り付けはキャブレターをエンジン側(マニホールド)に取り付ける前のほうがやりやすいです。

ガソリンホースをつなぐのを忘れないように。

11 アイドルスクリュー調整

アイドルスクリュー(上写真の指の左ネジ部分)を1回転緩めておきます。

エアスクリュー(アイドルスクリューの左下の金色のネジ)を、1回転半ほど緩めます。

アイドルスクリューの調整

アイドルスクリューはアイドリングの高さ調整、エアスクリューは、低回転時の濃度調整になります。エンジンをかけてアイドリングの高さを調整します。暖気すると回転数が上がってくるので、暖まってからも調整しましょう。

エアスクリューの調整

アクセルを1/4〜1/5ほど素早くふかしてみます。

息継ぎする(途中で回転が上がらない)場合は混合気が薄いので時計回りにネジを調整、ゴボゴボっという音がするなら濃いので半時計回りに調整します。気持ちよく回転が上がる箇所を見つけてください。

PC20はセッティングの幅が広いので、一発で決まるかと思います。

PC20がオーバーフローする原因

ガソリンコックを開いたと同時に、ガソリンがキャブレターホースからポタポタと流れる場合は、フロートチャンバー(フロート室)のフロートが原因だと思います。

他には、ジェット類のつまりとかもあるかもしれませんがほとんどの場合フロートが原因でしょう。

フロートの原理

ガソリンがフロートを浮かせて、フロートバルブを押し上げて栓が閉じるとガソリンが止まります。フロートバルブのゴムが劣化したりゴムの先端が尖ってしまっていると栓が閉じません。その場合、ポタポタとガソリンが流れてしまいます。

ドバーーーーっとガソリンが流れる場合は、おそらくフロートが浮いていない状態です。フロートの形状を補正すれば多少治りますが、フロートが古い場合は交換したほうがいいでしょう。