BMW R80RTの概要
R80に大きなツアラータイプのカウルがついたのがR80RT。1995年まで生産されていました。
Rシリーズの中でも希少車種で、1000ccであるR100RSの子分的な存在であります。パーツ・見た目ともにR100RSとエンジン以外はほぼ同じですので、知っている方からは『80ですか?100ですか?』と質問が来ます。
R80、R100には、サスペンション構造が2種類あり、モノレバー(シャフトドライブ機構を収めた1本のスイングアームによる片持ち式リアサスペンションを最大の特徴とする)とツインサス(左右2本の細いリアショック)があります。
乗り味は、低重心のボクサーエンジンのおかげでハンドリングも安定していて、800ccクラスの割りに重さも感じにくい。カフェレーサーカスタマイズをするユーザーも多いです。
カスタム/変更箇所
リトモセレーノバックステップ
バックステップを入れています。R80は、ノーマルではエンジンに足が当たるため、カスタム必須でした。
前後ホイールとも、業者塗装入れています。塗装の質は、非常に高いです。
マフラー
Keihan(ケイハン)スリップオンステンレスマフラーです。
マフラーフランジは、ねじ山が脆くなっていたため、社外品に替えています。マフラー取り付けしやすい形状になっています。
シート
リトモセレーノダブルシート。2人乗りできてなおかつスタイルのいいシートです。横から生地が出ているので、補修してお渡しします。
リアサス
2013年にホワイトパワーリアサスに変更しています。(写真下)、リアサス交換によって、カーブのリニアなハンドリングが実現できました。交換も簡単なので、好きなものに換えても良いかと思います。
電装類
WM(ウェリントン)製CEVタイプテールランプ(W-181)・WMウィンカーを入れています。
パニアケース
右側のみパニアケース設置しています。パニアステーは、左右両方ありますのでパニアケースの左側を購入すれば両付けも可能です。ヤフオクで、両方合わせて2〜4万円程度で手に入ります。
バイク歴
電装系
BMWのR80、R100を所有すると必ず電装系で悩むことになります。アイドリングで発電せず、2000回転ほどから発電します。そのため、あまり乗らない中年おじさんたちは、バッテリーを弱らせます。
セルモーターが弱いので、ここも壊れやすいです。強化版を入れていますがセルが調子悪くなるのは定番の故障ですので、長く乗っていると、セルモーター交換も必要になるときが来るかと思います。
バッテリーを小さいものに変えるとセルを回しづらくなります。そのため、きっちりとバッテリーサイズを合わせないと先程のセルモーターの故障につながります。唯一、デイトナから、サイズピッタリのBMW専用バッテリーが出ています。(2022年3月に新品交換済)
これで週1以上乗ってあげると、セル1発でかかります。
交換歴
2021年に雨の日にスリップ転倒のため、フロント周りを新品交換しています。軽い転倒ですが、変えたい部分、メンテが必要な部分も色々と替えました。(合計40万以上)
- フォークブリッジ(上下)新品交換
- スタンディングパイプ(フォーク)新品交換
- スプリングリテーナー
- 右シリンダーヘッド新品交換
- フロントブレーキホース・バンジョーボルト新品交換
- エアクリ清掃
- フューエルワン投入
- スピードメーター新品交換(デイトナVELONA-W)
- ハンドル新品交換(ヨーロピアン2型)
エンジンオイルは、モチュール3000プラス20W50を入れています。
ハンドルは、2度替えましたがあまり低すぎるとハンドリングがやりづらく結局ノーマルハンドルが優秀だと思います。ノーマルに近い現在のヨーロピアン2型もゆったりした姿勢で乗れるため良いと思います。
タイヤ残量:フロント2mm リア4mm
レザーテックを履いていますが非常におすすめできるタイヤです。在庫がないかもしれないので、見つけたときは交換をおすすめします。
パッド残量:フロント4mm リア5mm(シュー)
メンテナンス
キャブ調整
2気筒のキャブを合わせることで、スムーズな回転が実現します。バキュームゲージを差し上げますので、こちらで調整ください。
ラバー類
吸気系のインテークラバー等のパーツが劣化している旧車も多いのですが、2015年にインテーク側・キャブ側の両方、質の高い社外品を入れているので、まだまだ大丈夫です。
腰上OH
メンテナンスのため、腰上OHして、ピストンリング交換をしています。シリンダーガスケットも希望であればお付けします。