旧車のリアサスを社外サスに交換する際の注意点

サスペンション

1970〜1980年代の旧車バイクのリアサスを新品に変えたくても、もう純正品も社外品も見当たらない。それでも、何十年も前のサスペンションは、交換したい。

ありがたいことに、モンキー用のリアサスは今だに各社から発売されています。人気ですよね。

そこで今回は、モンキー用リアサスを他ホンダ車種に流用する方法を解説します。

純正リアサスの自由長を測る

純正リアサスの長さを測る
画像:ホンダMB50(1979年)の純正リアサス

純正リアサスをバイク本体から外して、長さを測ります。

自由長とは、荷重をかけていない状態の上穴の中心から下穴の中心までの長さで、リアサスの長さの基準となります。

同じ長さのリアサスを探す

社外リアサスの長さ表記は、この自由長が掲載されていますので、できるだけ純正と同じ長さのリアサスを探します。

ホンダ旧車原付の純正リアサスの長さ

280mm

305mm MB50

310mm CG125

325mm スーパーカブ

340mm CD50

350mm MD50/90(郵政カブ)

あくまでもネットで調べたものが中心ですので、ご自身のバイクのリアサスを取り外して計測してください。

フレームやチェーンカバーと干渉しないか確認する

リアサスの太さを確認
純正サスと社外サスの太さはこんなにも違います。形状も違います。
mb50リアショック チェーンカバーとの干渉
mb50リアショック

社外リアサスは、純正リアサスと比べてバネ直径が太いため、チェーンカバーやフレームに干渉しないかシミュレーションしましょう。

MB50にシフトアップのリアサスをハメてみたところ・・・フレームに干渉して取り付け不可でした。

太すぎた場合は、諦めてヤフオク・メルカリで売りましょう。

リアサスの10mm12mmカラー問題

リアサスのブッシュカラー

上画像は、MB50純正リアサス(写真左)とシフトアップ社のモンキー用リアサス(写真右)の上部を拡大した写真です。

モンキー用リアショックのカラー内径は、上下とも10mm。一方、スーパーカブ・ダックス・シャリー・CL50・MB50といったホンダ旧車ほとんどの車種が、上12mm下10mmの内径カラーですのでサイズが合いません。

カラーの外径も違うので、純正カラーを使用することもできません。

解決方法1 内径12mmカラーが付属した社外リアサスを購入する

社外リアサスには、12mmカラーが付属した製品もあります。(今回購入したシフトアップ社のサスには付いていません)

解決方法2 内径12mm/外径15mmのブッシュカラーを別途購入する

キタコから、リアサス用カラーが発売されています。

(参考)ホンダ旧車原付の純正リアサスブッシュカラーサイズ

上12mm/下10mm スーパーカブ50・リトルカブ・ダックス・シャリー・CL50・MB50

上12mm/下12mm CG125

純正リアサスのカラーサイズ

ホンダ旧車のMB50を例に、ブッシュカラーサイズを載せておきます。

上:外径16mm 内径12mm 長さ20mm(パーツ番号 52486-056-000)

下:外径16mm 内径10mm 長さ20mm(パーツ番号 52488-063-000)