ねじ山が潰れたときの対処方法は、簡易的な方法もありますが、バイクのガソリンタンクのように高価で手に入らないものは、確実に治す必要があります。
今回は、ガソリンコックの雄ねじ(おねじ)がバカになった場合の修復方法を説明します。
ガソリンタンクのねじ山の修復に必要なもの
- ダイス
- ダイスハンドル
↓今回使ったダイスハンドルとダイス
ガソリンタンクのねじ山修復の流れ
ガソリンタンクのねじ山修復
ねじ山の潰れを確認する
ガソリンタンク側の雄ねじか、フューエルコックの雌ねじのどちらが潰れているのか確認します。
雄ねじが潰れている場合は、ダイスで修復します。雌ねじが潰れている場合は、タップで修復します。
ねじ山の外径とピッチを測る
外径をノギスで測り、ピッチは、ねじ山が何mmごとにあるかをものさしを当てて1cmに何個ねじ山があるかをカウントすればよい。ピッチゲージで測るのでもよい。
車種に合ったフューエルコックを調べると、ネジ径とピッチが書いてあるので、それを参考にしてもよい。
ダイスでねじ山を修復する(動画解説付き)
上画像は、ダイスハンドルにダイスをセットしたところです。
ガソリンタンクのねじ山修復の手順
- ダイスの刻印が入っているほうを加工物(この場合は下向き)へ向けます。
- ダイスハンドルを水平に持ちます。
- 下向きに押さえ込みながらゆっくり2回転ほど回します。
- ダイスが食い付いたら潤滑スプレーをします。
- 3/4回したら、1/4戻す を繰り返します。
- 使い終わったらダイスに潤滑スプレーをします。