バイクタンクの穴をタンクシーラーPOR15で補修する方法をご紹介します。
旧車バイクを手に入れたら、すぐにコーティングすることを強くおすすめします。バイクタンクがダメになると純正品を手に入れるのが困難な車種もありますので、レア車であればあるほどタンクコーティングをしましょう。
タンク穴埋め補修の手順
バイクタンクの穴
タンクを外して裏を見ている写真です。
黒いサビのような箇所が穴が空いているところと、穴は空いていないけれど、タンク内部からサビが進行してもうすぐ穴になる穴予備軍です。
このように、錆はタンクの底から発生していきます。
タンクの脱脂洗浄
キッチンにある中性洗剤を入れた後に水をタンクに入れて、洗浄します。2〜3回ほど繰り返しましょう。
花咲Gでタンク内のサビ取り
脱脂洗浄が終わったら、すぐにサビ取り作業に取り掛かります。
バイクタンクに頑固なサビがある場合は、シーラーがしっかり定着せずに浮く可能性がありますので花咲Gでサビ取りを行います。
ただし、今回のようにタンクに穴が空いている場合は、確実に穴が広がります(広がりました!)。そうすると、POR15でも防ぎきれなくて失敗する可能性が非常に高まります。ですので、穴が広がりそうな場合は、サビ取り手順を飛ばしましょう。
POR15の被膜によって、サビ部分と空気とが接触しなくなるので、サビの進行もなくなるかと思われます。穴が広がると、ロウ付けするしか手段が残りません。
タンクの燃料コックを外す
燃料コック・燃料ゲージ・タンクキャップ等を外します。
ガムテープで穴を塞ぐ
ガムテープは、強力なものを使いましょう。100均のガムテープは、やめた方がいいです。
タンクに40〜50℃のお湯を入れる
タンクに花咲Gとお湯を入れる
自然乾燥させる
花咲Gを施したあとは、水で洗い流して2〜3日自然乾燥させます。
天気の悪い日や湿気の強い日は、避けてください。
完全に乾燥しないと、シーラーが、水と反応して、金属に定着する前に硬化してしまいます。
POR15タンクシーラーで穴埋めする
POR15をかき混ぜる
POR15タンクシーラーは、容器の底に成分が固まっているので棒状のもので5分くらい撹拌してください。
POR15のフタが開かなかったので、苦労しました。
今回使用したPOR15タンクシーラーは、こちら。240mlでちょうどよかったです。
- QPOR15は錆の上からでも大丈夫?
- A
POR15タンクシーラーは、無気孔のコーティングが出来上がりますので、表面的なサビだけの場合は、サビ取り工程を省いて、サビの上からPOR15タンクシーラーを使っても問題はありません。
(下画像は、POR15タンクシーラーの説明文)
- QPOR15タンクシーラーは何分間タンクに入れておく?
- A
30分間タンクをいろんな方向に傾けて、POR15がまんべんなく行き渡るようにしました。
30分間経っても、シーラーが完全に固まることはなく、少しずつ液体が移動するので、失敗することはそんなにないかと思います。
今回は、タンクシーラーの容量が少なかったのと、穴補修が必要だったので長くかかりましたが、タンクコーティングのみであれば、もう少し短い時間でもよいでしょう。
POR15乾燥時間
PORの乾燥時間は、96時間=4日間(気温22度の場合)で、完全乾燥するまではドライヤーなど強制乾燥はさせずに風通しのよい場所で自然乾燥させます。
POR15タンクシーラーのビフォーアフター
POR15タンクシーラー1缶ほとんど使いました。すっかり穴も補修されました。