
画像引用:1965年 AT90 展示コレクション
YAMAHA AT90
1965年発売 排気量 89 cc
世界初となる90ccのツインエンジンがAT90だ。ATの名前はオートルーブの略で、自動給油(automatic lubrication)から来ている。
これまで2ストロークエンジンでは、ガソリンを入れるのと同時に少量の2ストオイルを入れるいわゆる混合給油が必要だった。それが、一度にオイルを別に入れておける分離給油システムが備わっている。煩わしい混合オイルの手間が省けるとしてヤマハはこのオイルの自動給油をアピールした。(当時のモーターサイクル販売店に向けた情報誌でひたすらに称賛)
走りの面では、90ccしかないのに2気筒なので、本当にピストンは手のひらにちょこんと乗るサイズ、それでもジェットツインと呼ばれた高回転での加速が味わえる。
AT90(1965年〜)のスペック
YAMAHA AT90(型式:) | |
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発売 | 1965年 |
排気量 | 89cc |
最大出力 | 8.2PS / 8000回転 |
エンジン | 空冷2ストローク2気筒ピストンバルブ |
タンク容量 | 7.3L |
エンジンオイル容量 | 1.1L |
当時販売価格 |
AT90の適合パーツリスト
消耗品パーツリスト | |
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プラグ | B7HS |
プラグレンチ | |
バッテリー | |
ヘッドライトバルブ | |
ポジションランプバルブ | |
テールライトバルブ | |
ウインカーバルブ | |
メーターライトバルブ | |
チェーン |
ヤマハの青缶、赤缶
オートルーブといえば、思い浮かべるのはヤマハの青缶(オートルーブ)、赤缶(スーパーRS)。オートルーブ(自動給油システム)がそのままヤマハ純正2ストオイルの名称になっている。
青缶は、日常使い 赤缶は、レースシーンで利用する という使い分けが一般的な見解。
レースシーンなど、シリンダー内をピストンが高速で動く場合、激しい摩擦が起きるので、オイルで焼き付きを起こさないよう高性能のオイルが必要となります。通常の使い方であれば、青缶で十分でしょう。
ヤマハの旧車の場合、赤缶を入れるとやや被り気味に感じるかと思います。焼き付きを起こさないからいいですが、被りすぎると感じたら、青缶にしましょう。