ヤマハ RD50のスペック/適合パーツリスト/カスタム/レストア
YAMAHA RD50
画像引用:YAMAHA プロダクトライブラリ
ヤマハを代表する空冷2ストスポーツ車RDシリーズの原付モデル。
RD50は、FX50の後継車種にあたり、デザインや仕様はほとんど差がなく油圧式ディスクブレーキへと進化している。
エンジンはトルクインダクション方式。剛性の高いダブルクレードルフレーム、スポーツ走行に最適なリターン式5速ミッション、50ccクラスでは初の油圧式ブレーキディスクを採用と非常に贅沢な仕様となっている。
外装の特徴は、大容量8Lロングタンクにロングシート、メーターは2連とロードレーサーの面持ち。カラーリングは、シルバーダストとアイビーグリーンの2色。
RD50(1974年〜)のスペック
YAMAHA RD50(型式:481) | |
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発売 | 1974年 |
排気量 | 49cc |
最大出力 | 6.3PS / 9500回転 |
エンジン | 空冷2サイクル単気筒 |
タンク容量 | 8L |
エンジンオイル容量 | L |
当時販売価格 | 98,000円 |
RD50の適合パーツリスト
純正パーツリスト | |
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ホイールリム幅(前) | |
ホイールリム幅(後) | |
タイヤサイズ(前) | 2.50-17-4PR 旧車向けタイヤ一覧 |
タイヤサイズ(後) | 2.50-17-4PR 旧車向けタイヤ一覧 |
キャブレター | VM16SH |
スロットルケーブル | |
フロントブレーキケーブル | |
クラッチケーブル | |
エアクリーナー |
足つき
モデルは、身長163cm。十分な足つきです。アップハンドルで、快適なライディングポジションとなっており毎日の通勤にもピッタリ。
タンク
RD50の燃料タンクは、ロングタンクで8Lと大容量。兄弟車のRD90と比べると、RD90のタンク全長が480mm、RD50のタンク全長が500mm程度。
RD50タンクを上から見ると、細身でフラットなロングタンクであることがわかる。ロングタンクではあるが、RD50とRD90と交互に乗り比べてみてもどちらも前傾姿勢になる様子は全くない。
シート前方の中心から、スロットルまでの距離を計測したところ、RD50は48cm、RD90は47cmとなっており、非常に街乗りしやすいスタイルである。
シート
50ccの原付バイクで、このシートは贅沢だ。シート全長41㎝・横幅20cmと小ぶりながらも、上手くまとまっている。
ウェルダー加工によって型押しされ、よりスポーティさが増している。
鋲打ち(リベット打ち)が、渋くてたまらない。
シート横のバックルを開くと、、、
スチール製のリアフェンダーと一体のシートが開閉される。
シート高は73cm。クッションの厚みもあり、大の大人が乗ってもヘタることはない。8Lのガソリンを詰めて長距離ツーリングに出かけたい。
チェーン・スプロケット
チェーン
RD50(481) 420-100L
RD50(2U2) 420M-104L
チェーンケースは、メッキ加工された金属製で、大変美しい。
スプロケット
歯数:T42
リアショック
自由長:280mm
カラー内径:両側12mm
カラー外径:両側14mm
リアショックは、2本サスで、シンプルにメッキ仕上がりとなっているため、全体のシルバーによる統一感が出ている。
原付でここまで品質が高いとは、RD50恐るべし。
ミラー
写真左:純正ミラー 写真右:社外ミラー
右(逆ネジ)左(正ネジ)10mm
ミラー直径100mm
ヤマハ特有の右ミラーが逆ネジなので、左右ミラー正逆ネジセットを購入するか右だけミラーアダプターを付けましょう。
RD50の系譜
RDシリーズは、長い期間販売されて、多くのモデルチェンジを繰り返し成熟されていった。RD50の中古車を探す場合、タンクのグラフィックを見ると何年モデルなのかわかりやすい。
1970年12月 FS-1
原付クラスで6馬力を実現したハイパワー2ストマシン。アップマフラー・ロングタンク・一文字ハンドルと、前傾姿勢のスクランブラースタイル。
プレスバックボーンフレームが特徴的。
1970年12月 FS50
FS-1からマイナーチェンジ。スペックは変わらないが、カラーリング変更・一文字からセミアップハンドルの変更がされた。ヤマハは、マイナーチェンジでも車種名が変わるのでややこしい。
1972年5月 FX50
FSからフルモデルチェンジされ、本格的なゼロハンロードスポーツモデルへと生まれ変わった。
バックボーンだったフレームは、強固なダブルクレードルとなり、ヤマハの『トルクインダクション』システムを採用した縦型ピストンリードバルブエンジンが収められた。馬力も6.0PSから6.3PSへと向上。マフラーもアップマフラーからダウンマフラーになった。
カラーは、バージニアゴールド(オレンジ系)とバタフライブルーの2色。
1974年3月 RD50
FX50の後継機として、誕生したRD50は、FXのスペックやデザインを踏襲し、油圧式ブレーキが採用された。カラーリングは、シルバーダスト(上写真)とアイビーグリーンの2色。
1975年3月 RD50グラフィック変更
カラーリングはそのままに、タンクのグラフィックのみが変更された。
1977年2月 RD50Ⅱ
電装系・フロントフォークのインナーチューブ改良など細かなバージョンアップを行なった。
カラーリングは、シルバーダストとチャピィレッドの2色。グラフィックも変更された。
1978年3月 RD50
18インチタイヤへと変更された。フロントフォークブーツやシートの鋲打ちなどクラシックな面持ちがなくなる。さらには、フェンダー・チェーンケース・エアクリーナーボックス等が樹脂化されて現代的な作りに。
カラーリングは、マーカインレッドとニューホワイトの2色。
1978年6月 RD50SP
フルサイズ化されたRD50をベースに、7本スポークキャストホイールを履いたスペシャルモデル。角形バックミラー・角形ウィンカー・パワーレバーを搭載。
コバルトブルー、ニューパールホワイトの2色。
1978年12月 RD50 グラフィック変更
タンクのグラフィックを変更。マーカインレッドとニューホワイトの2色は同じ。
1980年6月 RD50 最終型
CDI点火装置を搭載。フラッシャーレンズの大型化、パワーレバー採用など細部の変更も行われた。
RD50のカラーリング
年式 | 名称 (機種コード) |
カラーリング |
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1974年 | RD50 (481) |
アイビーグリーン(K7) シルバーダスト(Y1) |
1975年 | RD50 (481) |
タンクグラフィックのみ変更
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1977年 | RD50Ⅱ (481) |
チャピイレッド(E1) シルバーダスト(Y1) |
1978年 | RD50 (2U2) |
マーカインレッド(E9) ニューホワイト(1A) |
1978年 | RD50SP (2W1) |
コバルトブルー(2E)ニューパールホワイト(Y9) |
1978年 | RD50 (2U2) |
カーマインレッド(E9) ニューホワイト(1A) |
1980年 | RD50 (4M9) |
ニューホワイト(1A) バウンティブルー() |
※引用元:ヤマハニュース