ホンダ ベンリイCB90のスペック/適合パーツリスト/カスタム/レストア
HONDA ベンリイ CB90
CB初代であるCB92スーパースポーツ(1959年)、CB93(1964年)に続きベンリイ3代目として1970年にベンリイ CB90は発売された。CB90は、縦型に配置された「ホンダ縦型スモール」の原点である。
スーパースポーツの血を受け継いており、90ccの小排気量にも関わらず10.5PSという最大出力は2ストにも負けないパワーであった。PW20キャブの恩恵であろうアクセルの付きの良さ、心地よいサウンドはまさにCBである。シートも厚みがあり乗っていて疲れを感じない。
CB90初期型はツートンカラーのブルー・オレンジの2種類があり、マイナーチェンジしたCB90JXからはややポップなカラーリングとなっているため、男のバイクらしさが味わえる初期型は人気だ。
ベンリイ CB90(1970年〜)のスペック
HONDA ベンリイ CB90(型式:CB90E) | |
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発売 | 1970年 |
排気量 | 89cc |
最大出力 | 10.5PS / 10500回転 |
エンジン | 空冷4ストローク単気筒 |
タンク容量 | 8.5L |
エンジンオイル容量 | 1.0L |
当時販売価格 |
ベンリイ CB90の適合パーツリスト
消耗品パーツリスト | |
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プラグ | D8EA 2120 |
プラグレンチ | 18mm |
バッテリー | 6N6-3B |
ヘッドライトバルブ | 6V 25/25W(PH8 / P15D25-3) |
ポジションランプバルブ | 6V 1.7W(G10 BA9s) |
テールライトバルブ | s25ダブル球 6V 10W/3W(BAY15d) |
ウインカーバルブ | s25シングル球 8W(BA15) |
メーターライトバルブ | 6V 1.7W(BA9s) |
チェーン |
CB90の特徴
ホンダの4ストスモールの祖であるこのCB90初期型、カラーリングはCB350エクスポートと同系統で、前後ドラムブレーキが特徴。モデルチェンジしたCB90JXからディスクブレーキとなっています。
フロントフェンダーとリアフェンダーそしてスポークホイールが、メッキ仕様でクラシックなスタイル。(写真では、フロントフェンダーは外しています)
さて、実際にCB90に乗ってみますと、
モンキーを彷彿させるフカフカのシートと、リニアに動くサスペンションのおかげで実に柔らかな乗り心地です。アップハンドルのおかげで、体勢も前傾姿勢にならず、実に楽ちん。
リアシートはフラットなので、またぎやすい。
足つきは、身長160cmでもべったり。低身長の女性でも楽に乗れます。
メーターは、スピードメーターの単眼。ニュートラルランプ(Nマーク)・ウィンカーランプ(Wマーク)・バックライトを備える。
ハンドル右:ウィンカースイッチ
ハンドル右ヘッドライトスイッチ P:補助灯 L:ロービーム H:ハイビーム ON:ヘッドライトON OFF:ヘッドライトOFF
キックで、エンジンが目覚めるとすぐに安定したアイドリング。
サウンドは、現代バイクと比べるとかなり大きめで、アクセルを開けただけ心地よいサウンドを聴かせてくれます。
純正エアクリーナーボックスの上部が大きく空いており、パワーフィルターを装着しているような心地よい吸気音が感じられます。写真の筐体は、ヨシムラのフラットキャブとパワーフィルター装着をしていますので、エアクリーナーボックスを使用していません。(ノーマルよりもやや吸気音大きめ)
車体が軽く、小回りの効くハンドリングなので、乗っていて楽しさを感じます。
CB90のハンドル位置は高めで、幅も広く、ゆったりとした姿勢で乗ることができる。
GPレーサー仕様から転用したダイヤモンドフレームを採用し、車重は100kgを切る驚きの92kgの軽量マシンですので気軽にどこかに行きたいと思わせてくれるバイクです。
CB90の筐体をベースにボアアップしたのがCB125Sなので、現代のコストダウンしたモデルとは質感が全く異なります。
ライトボックスから、大型の丸形ウィンカーが出て視覚性はよい。
低速からトルク十分で、ハンドリングも自由度の高さを感じます。車体が軽量でサスペンションも硬すぎず、タイヤがしっかりとグリップしてくれているのが体で感じます。
バイク初心者でも、運転がうまくなったような気持ちがすると思います。
高速走行も安定感を感じるスポーツモデルですが、のんびり走るのも得意なオールマイティバイクです。
タイヤは、前後アコレードがおすすめ。クラシックなタイヤパターンとしっとりとしたグリップ感を両立した素晴らしいタイヤです。
乗ったところを外から見ると、フルスケールとは言ってもCBR125R・DUKE・アプリリアRX・SXなどの大型125ccと比べると小さいです。長身長の方だとややバイクが可愛く見えそう。
155cm〜170cmあたりですとバランスよく見えるでしょう。
CB90は、モータースポーツを楽しみながらも日常使いのしやすい万能バイクです。
CB90の中古をレストアしよう
CB90のタイヤ
CB90のホイールリム幅は、前後とも1.4。
標準タイヤサイズは、2.50-18。細すぎて、適合するタイヤがなかなかない。
前:ブリジストン アコレード01 後:ブリジストン アコレード02
前:ダンロップF18 後:ダンロップK698
バッテリー交換
長期間放置されているバイクの場合は、バッテリーを交換します。
キャブレターオーバーホール
CB90は、50年前のバイクなのでキャブレターのオーバーホールまたは交換を行いましょう。
PW20キャブが標準ですが、新品は手に入らないので、PC20系キャブレターを使います。マニフォールド側のボルトを通す穴の形状がキャブレターによって異なるため、加工が必要な場合があります。
ゴムパーツ交換
古いゴムパーツが硬化しているので、柔らかい純正部品に交換します。現在でもメンテナンスに必要な純正パーツは手に入りますので安心してください。
タンクを支えるゴムパーツは、純正品でないとタンクがうまくハマりません。
・純正サイドカバーグロメット 左右3つずつ
・純正タンクラバー3点セット
の2か所が主な交換必要箇所になります。
スロットルワイヤー交換
アクセルを回すと、何かぎこちないと感じたらスロットルワイヤー交換を検討してください。スムーズな稼働が出来ないとアクセルが戻らないなどの不具合が生じるかもしれません。
- クラッチワイヤー
- フロントリアブレーキワイヤー
- スピードメーターワイヤー
このあたりも、一緒に交換しておくとよいでしょう。
12V化
6Vバイクのライトは、弱すぎて夜中の運転はやめておいたほうがいいでしょう。もし夜間の運転をする機会が1度でも出るようでしたら12V化を行い、ランプをLEDに変更してください。
CB90の12V化に必要なパーツ
- YB3L-A互換バッテリー(12V)
- レギュレートレクチファイヤ(12V全波整流)
- ウインカーリレー(12V)(カチカチ音なし)
- ヘッドライト球(Hiなし)
- メーターライト
- ニュートラルランプ球
- ウィンカーランプ球
- ウィンカー球(前後左右)
- ブレーキランプ球
ベンリイ CB90(1970年〜)の適合タイヤ
ベンリイ CB90(1970年〜)の適合タイヤその2
ベンリイ CB90のメンテナンス
ベンリイCB90中古(1971年) 純正新品パーツ多数のレストア車
年 式 | 走行距離 | 排気量 | 修復歴 |
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1971年 | 8681km | 90cc | なし |